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2008年06月22日

B-1 その2

B-1 その2

脚です。三点の10点接地です。

後脚のメインパーツが緩く、実機がオフセットしているので、

安定させるのに少々難儀しました。

後脚全体としてはメイン+2パーツですが、

私が作った場合結果は2パーツが短い。プラ棒一ミリほど足す。

私の印象では外国製プラモは接着面が曖昧だが、

芯をつけばピタリと合うというものですから、

どこかで私は一ミリ無くしたのでしょう、、、きっと。

 「モデルアート」誌かな、タミヤの1/32 F-14 フルディテール作品。

凄い、作ってみたいと、つい思うものだが言うまでもなく、

そう簡単ではないことがついやされた月日だけでもわかる。

ワンセクション一ヶ月ほど、、、、。

 氏は、キットの形象の延長を試みたわけである。

プラモデルを「形は出来ているのだから、

後は組み立てて色を塗れば完成だ」と思えば、ここまでは来れない訳で、

形を追加に追加しまくったのである。

このスタンスがなければ出来ない。

さらにステキなのは潔く色を放棄して形を見せる!

ここまで明快だから作品となる。

 なまじの野心ではここまでのモチベーションは保てない。

形に対するオマージュ!このフィロソフィーが完成へと彼を導かせる。

だから普通には出来ない。ここに技術だけの問題ではない力がある。

B-1 その2


 と言う訳で私は皮だけ、表面だけ作る(描く)事にしたのでした。

ヒコーキは裏も表だけど裏までのモチベーションが無い、、、。

何もきっちりやるだけが哲学ではないから、

やりたいことを出来るところまでやり完成に至るというという方法なのである。

脚も付けないでおこうかとも思えるが、それではケジメがつかない、

だからストレート組的に完成させて、

やりたかった「機体表面を描く」ということに表現を賭ける。

いや裏も私的にはちゃんと塗ってあり、

この状態で描画によるイリュージョン(バウンス光)を獲得しているはずなのである。

持ち上げるからイカンのじゃ。以上前フリ、、、。

 ここからが本題。駐機状態で観てもらうわけですが、

円盤に載せて回してもらってもなお良い。

退色状態を表現しているわけですが、コスメティック描法を施してあり、

トップ部分はハイライト、側面等はダークにと数段階のカラーリングで描画してあります。

もちろんこれ見よがしでは恥ずかしいので出来るだけ

自然に見えるように嘘をついているわけです、つまりイリュージョンです。

たぶん20%程のそれです。

描画は、コンバットグレーがどのように退色するかについて写真を参考に、

後は絵画造形のセンスでエアブラシを吹いて行けばいい、、、

つまり退色の絵を描くのです。汚しではない、あくまで描く。

汚しもホントに汚しては汚いだけですから、汚しも表現ですが、、、。

 いかがでしょうか。

B-1 その2

形やディテールに固執するあまり完成に至らないアナタ一度描いてみてはどうでしょうか。

難しい!たぶん、、、きっと。そんなとき絵画教室がお役に立ちます。

最寄りの絵画教室で会いましょう!、、、、チョットすべりました。

 プラモデル(模型)はプラモデルだけで自律しているように思いがちですが、

つまるところは造形美術であって、絵を描いたり彫塑したりするのとまったく同じで

「僕のガンダムはこんなんじゃない!」と言う前に、フッーに美術してみましょう。

そうするとすべてが解決し、あの人だけの忍法じゃなかったんだぁーと解り、

世界はあなたに開かれる。

             プラモデルじゃ無かったのかい!

 描画の技術的内容について詳述書してみたい。

機首からブレンデットボディ直前までは滑らかなつや消し塗装、

その後は垂直尾翼直前まで、梨地ならぬ岩肌塗装。

これはガンの扱いを少々乱暴あるいは乱流を発生させつつ吹くと

ザラザラの塗装面となり(ティッシュペーパーでなぞると千切れるほど)

テクスチャーなディティール表現となる。

垂直尾翼及び水平尾翼は滑らかなつや消し。

今回、機体の凸モールドを全部落としたので、それに代わるものである。

 主翼はキットが凹モールドです。

主翼の塗装は中間をボーっと塗り、翼端でメリハリしています。

ウォークラインは尾翼と同じ幅が好ましかったが、少々太くなってしまった。

スケールもさることながら長く見せたかったのに惜しい。

なんてことはない付属デカールの幅が良い。

デカールでは色が違うので今回使えなかった。リカバリに力尽きる。

 テクスチャー。目と言うものは非常に優れたもので、

こういうものをちゃんと拾って脳に届け観者を陶酔させる。

そうなっているかどうかは観者にゆだねる。写真の技術にもよるが、

画像はディティールがトンでいる。タイヤにしても、

上下方向で艶を変えてあり作品の実物を見ると

そのデリケートな表情が見えるが写し切れていない、それが残念である、努力したい。

B-1 その2

 ピトー管だが、これはアレですね、吹き出物です。

つまり作っている内に疲れて飽きてきてふと資料を見ると、

アッ、ピトー管だぁということになり作ってしまう。

疲れた時に出るでしょ、美女でも、吹き出物。

ホラ、あんな美人の奥さんもらったのになんで浮気なんかしたんだろうねぇって、、、。

B-1 その2

 後席の窓。これは仕方ないでしょ。これが無いとタイプBにならないから、

でも象嵌までしてやるかねぇ、っていわれると困るけど。

 国籍マークなどは付属のデカールです。

相当経年しているにもかかわらず使えます。

梨地面への貼り方ですが、マークソフターで柔らかくした後ころ合いを

見計らって手で機体に密着するようぽんぽん叩いて馴染ませる。

リスクは10の8くらいです。手にくっ付いてきたら駄目です、

そりゃそうだ。だが、リスクを恐れてどうする、

戦略爆撃機なんか作っているんだぞ!怖くなんかない。

 画像はなんだか哀愁を誘いそうだけど、

そう思われた方は「風の旅人NO.27 2007August」の

「無邪気な善意のおそろしさ」森 達也 を御一読いただけたら幸いです。


                   了









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Posted by ネコとウソ at 21:34│Comments(0)プラモデル
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