2008年06月12日
馬車 その3 了

詳細を書きますと、、、、馬車の箱の部分を良く見ると照明の割に、
あるいは光線の方向からしても妙に濃い陰影がうかがわれます。
そうですインチキ(表現)してます。
箱の内壁側はその素材色に青を入れたもので濃く彩色し、床は明るく描いてあります。
さらに他の部分も、例えば車輪、これも上下に明度を変え、
トレッドの部分も下へ回り込む部分では陰影色で塗られています。
この方法で馬も人も、特にオジサン人形の帽子の影は
彩色済みでひっくり返しても額まで影が描いてあります。

そして道ですが、やけに白いと思った人は湘南辺りの人で、
これはコーラルです。
この作品は雑誌のカットで掲載されたことがあり、キャプションで
「道が白い、云々」と書かれました、、、、ウム。
白い目的はバウンス光(リフレクター)の利用です。
生き物の模型というものはとても難しく、
リアルにすればするほど気味は悪くなるけれど似ないというジレンマに陥ります。
それを軽減するために物がポンと置かれているというのを光線であいまいにすることで、
よしんば中に浮いているような、足が地についていないような感じを出す事で
イリュージョナルな演出が出来るのではという事です、
馬も馬車も足元に行くにつれ淡く彩色してあります。
どうでしょうか。

このような絵画的イリュージョンを駆使して、立体である模型に塗装すると
CG?のようなイリュージョンが生まれ、
うまく描画出来ればうれしい錯覚、錯誤が楽しめるというものです。
ちなみにタミヤの動物セットの箱絵は、
これまた賑々しく克明に描かれています。
光を描くと立体を塗る時に支障が出るので、
敢えて青味を使わずディティールの固有色を使う事で
塗り色サンプル(資料)としてあるようです。
この項 了
次回はガンダムで面立体塗りを錯誤してみましょう。
Posted by ネコとウソ at 22:07│Comments(0)
│プラモデル
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。