プラステックの可塑性

ネコとウソ

2008年07月16日 22:06




      プラスティックの可塑性

 それは驚異的であり、あらゆるものを形にする。

プラモデルにあっても大和や零戦だけではなく、

お店や屋台、楽器などなど、、、

「行水」なんてのもあり、そして、

なんと野球の王選手まであった。



 今回はその中からお店屋さんをチョィスしてみました。

以下のキットはカワイ製品(多分)です。

作例は妻が作りました。

サフェーサーを下地に絵画用アクリル絵の具で着彩しあります。

正しい!?プラモデルの作り方であり

キットの状態でここまで楽しめます。



 前回までお話ししてきたものは

プラモデルではありましたが、

プラモデルという時の簡易さは無く、

またそれ相応に技術を要するものでした。

田宮のVWビートルはいわゆるストレート組

(除くバンパーステー)でしたが、

あのように作るにはやはりそのスキルが必要です。

 ここに紹介したお店屋さんは

丁寧な作業さえ行えばうまく作れます。

もっとも、丁寧な作業というのはすべてにいえるし

それこそがモノづくりの基本であり、

これをなくして美術工芸は無いものでもあります。



先日本屋で見た「プラモデルの作り方Q&A」では、

どうも、とんでもない事になっているような気がしました。

いわく「うまく組み立てられません、欠陥商品ではないですか?」

の文言が並ぶ、、、、ですから、

そこを自分でうまい具合にして完成させる喜びが

模型作りというものであるという事なんですが。

ところがしかし昨今のプラモデルは

実に繊細高精度で少しでもヘタクソだと

キット状態よりきれいに仕上げることができないくらいです。

もっともうまく出来ようがプラの屑になろうが

頼まれた仕事でもないのだから

グチャグチャでもよさそうなものだが、

人は一人でも社会を形成しているので

ヘタクソでは困るのでしょう。



ゆえに、上手になってから作ろうと

仕舞ってあるという論も出てくるわけです。

プラモデルを上手く作れる人は自分は天才だと思い、

作れない人はプラモデルも作れないと落胆することとなる、

不思議状態を醸し出す、、、、。

 プラモデルの進化による混迷は果たして作る喜びを

成就させるでしょうか。



さて、私が馬車からここまで引っ張ってきたのは、

実も何も、買って来たまんまをそのまま作ろう

ではないかという事なのですが、

でもアンタ作れて私達チープな仕上がりかい、

という疑惑には、そうですと答えた上で、

どのみちストレートで作る技術からしか

改造やそれらは無いのだから、、、、という事です。




関連記事