リアルとは、、、。

ネコとウソ

2018年01月09日 22:16





   リアルとは、、、、その1

    1905 ITALA

     バンダイ 1/16

      1967年製


 小学生の頃のプラモデルは、動く、走る、飛ぶ!

というのがリアルというものでした。

鉄人28号は歩き!自動車モデルは走り、

鉄腕アトムはロープーウェイとなって飛びました(!?)

終いにはアトムのブーツに花火を仕込み、

その噴射は感動もののリアリティでした。

 このITALAは私が中学生のころのキットですが、

見事に走り、その構造は、

十分自動車の概念的構造を表現しているものです。

エンジンの形状はスケールモデルというには難があると思うが、

それでも、カムで弁の動きを再現しているところや、

リア駆動のギヤの組み合わせなど、


 豪華版といった趣で、子供の頃は買えませんでした、、、。

それからなんと、

ニュートラルと駆動をレバーチェンジ出来るという、

秀逸さです!凄いというべきでしょう。


 なんと、モーター付きではありませんか!電池買えませ~んともいう。


 さて、近年のプラモデルは、ほとんど動きません、

愛でる物となりました、、、。

走る!

なんてオモチャであり子供のそれでしかない、

という事になったようです。

そのフォルムはもとより、

ディーテールはこれでもかという程の細密さであり、

さらにはその実物の個体識別まで表現しているものとなりました。

これぞリアルという訳です!

うむぅ~。

 「動く!走る!飛ぶ!」はその後、

お近くの壁に激突から、リモコンになり、

ラジコンとなって、そのリアリティを成就していきました。

愛でるプラモも近頃は、

LEDなどを使って灯火表現などの動きがありますが、

基本は静止です。

それでも動きに対するあこがれがあるのか、

波頭や発射の煙幕などに趣向を凝らすものがあります。

いささか芝居じみて私などは引きますが、

なに、相当リアルではあります!

でも、止まっているのです。

動いているから、空間ではなく時間が必要なのに、

それでも表現したいという欲求は涙ぐましいものがあり、

それなら絵画が良いのではと思ったら、

なんと!

模型の塗装が、その立体に陰影を施し、

そのトリッキーな仕上がりは絵画表現となっている。

まさにアカデミズムの感あり!



        つづく





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